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Macの話(10:愛しのPowerBook編) [Mac]

私のノートMac遍歴はPB-145Bという名機(迷機?)から始まりました。
当時のノートMacはいずれも高価で、働きはじめの社会人ぺーぺーには、一年間飲まず食わずで貯金しても「あなたには、もっとふさわしい人がいるはずよ」と軽くあしらわれてしまうぐらいの「高嶺の花」でした。だからよけいに欲しかったんだけどね。

液晶自体が高価だったんですよね。まして、カラーへの移行期だったから、「ノートでカラーでMac」なんて、「家付きカー付きババー抜き」みたいなモンでした。(ちょと違う、いやだいぶ違う、、、)

デスクトップのLCシリーズがようやくカラーの廉価版で普及し始めた頃ですもんね。

そんな折、PB-145Bは学生&社会人ぺーぺー(ビンボーだけどMacが欲しい人)をターゲットに(してたのかな?)して発売された、Appleの戦略商品です。案の定、ずいぶんヒットしたようですね。
指をくわえて我慢していた「私」も「ノートMac」とういうキーワードにあっさり引き込まれ、LC-3を買ってビンボーこの上ない体にムチ打ってGetしようと画策したのを覚えています。まあ、努力の甲斐無く自力では玉砕でしたが。

ところが、ひょんな理由で、職場で購入することになり、堂々巡って、まるで天使が舞い降りてきたかの様に私の手元にもやってきました(もちろん一番最後だけどね)。
なので、どこに行くにも持参して、「MyNote」とばかりに一心不乱にかわいがりました。

スペック的には68030の25MHzとかだったっけ?
液晶は白黒2段階の640x480で内蔵HDも300だか400MB程度だったような気がする(そんなもんだったよね?)

完璧に割り切った、思い切りのよい構成!

白黒2段階の液晶のおかげで、立ち上がりはLC-3より快適だったかもしれません。

あまりにHDが小さいので、KT 7をカスタムインストールしてフォントも3種類のみ、要らないものは全~部取り除いて、ワードパーフェクト入れたような気がします。

Canvasというドローソフトでお絵かきもしたけど、何しろ白黒2段階だからドット絵を描いているのと大差ない。

試しにPhotoShop(2だか2.5だったような)使おうとしたら、なんとか起動は出来たけどファイル開くと固まったように遅かったような気がします。

必要なソフトはその都度インストールするというこの割り切りよう。
それでも油断するとすぐファイルが溢れてしまうので、フローピーがたまるたまる。

まあ、ほとんど文章書き専用のマシンでしたね。でもすごーく便利でした。なによりMacを持ち歩いているこの優越感。
まわりは98Noteが全盛期だもんね。やっぱり全然違ったよね。(ひいきの引き倒しだけど、、、)

その気になれば、HD整理して100MB位のスペースが出来るから、AppleTalkでファイル転送できるぜ。
MOがまだ、高価だったので離れたマシンに持って行くのにずいぶん便利でした。スキャナのファイルとか、フロッピーじゃ無理だもんね。

ただ、やっぱり白黒2段階の液晶はお世辞にも見やすい物ではなく、ノートを使うときは部屋を暗くしてました。

当時のPowerBookは「アクティブマトリックス」というキーワードがすべてで、液晶のランクでノートの値段が決まっていたようなモンでした。まあ、綺麗な液晶にはお似合いのCPUがいたわけですが、、、、。なんとも、世知辛いですね~。

それで、145Bを使っているうちに欲が出てきます。人間ですね~。カラーが欲しいとか、HD大きくしたいとか。数え上げたらきりがありません。そりゃ~ノート1台ですべての作業がこなせれば言うことないですもんね。

そのころ、すご~く欲しかったのがPB-540cです。

カラーのアクティブマトリックスで、68040(LCだっけ?)積んでいる。なんだそれ、Quadraじゃん。

まさに「高値の花」ですね。いや「華」か?まあどっちでもいいや。
PowerPCが登場しても、OS 8で普通に使う分にはしばらくの間、最速ノートだったんでないかしら?
実際PPC-601とか603eとかって遅かったよね、体感的に。

これもいろいろ画策したけど、何しろメモリ増設だのあれやこれやすると末端価格が100万円近くしたんでないかしら(大袈裟?)
怪しい薬買うようなモンだよね。何かが違うでしょ、だってノートパソコンですよ、冷静になろーよミンナ。

Appleもおかしーだろ!こんなモン作って売りにだして!大々的に宣伝して!

感覚麻痺してくるだろ!たかがパソコンに100万円だぞ!「欲しーじゃね~か!」

と叫んだところで宝くじが当たるわけでもなく、せっせと貯めた資金でやっと手に入ったのが「PB-520c」でした。

145Bを返さなきゃならなかったのよね。
520cだってがんばりにがんばって、値崩れするのを待ちに待ってやっと手に入れたんだよね。

しかし、液晶の差を埋めるには値段以上の物があるんでしょうね、やっぱり立ち上げる度にあれほど待ちに待ったカラーノートMacのハズが、なんか画面が見にくく感じてしまいました。そう思い始めると弱いもので、なんか145Bの立ち上がりの方が早かった様にも思えてきます。図体の割には画面自体も小さいし。(これは540cも同じだったような、、、)

な~んか頑張った割には思い入れが少なかったように思います。(もちろん大事にしてたし、ずいぶん使い倒しましたけど、、やっぱりフィーリングの問題でしょうね)

何回目かの引っ越しの時に、S◎fmapの宅配中古引き取りサービス(今はやってない?)で査定してもらったら、LC-3は値が付いたけど、520cは「ジャンク扱いになります」だって。画面のヒンジ(蝶つがい)の部分が緩んで、液晶の下に少し隙間が空いてたんだって。
「返送するには往復分の送料がかかります」って言われて、ただで、引き取ってもらった。
よく考えたら、すごーくもったいなかったよね。あれって絶対、ちょこっと修理してウン万円で売ってたぜ、だってその後S◎fmap行ったら同じ様なのがそのくらいで売ってたもん。まあ、手間賃だけどね、、、。

サクッと立ち上がって、白黒でいいから液晶が綺麗で、イーサーポートついてて、、、、なんて考えるけど、中古のマシン買うより、新しいマシンの方が安上がりだったりするモンね。面白い時代ですよね。

また、中古屋漁りでもしてみるかな~。



(つづく)
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