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よもやま話(31:迷子のまいごのpart2編) [よもやま話]

思いがけなく怪我したヒナを拾ってきたとーちゃんは、その晩心配していました。
「今晩はそーっとしておくから、いじっちゃダメだぞ!」
家族にそう言った手前、自分がのぞき込む訳にもいきません。

「死んじゃったかな?」
「寝てるのかな?」

晩酌をしながらも奥の部屋が気になります。

幸い家族もそれっきり話題に出しません。興味を失ったというよりは、やたらな手は出せない、って感じ。
(酔っぱらいとーちゃんに叱られるしね、、ははは)

心配しながらも、床に入ればすぐに寝付けるのが酔っぱらいの強み。
その晩はあっという間に寝てしまいました、、、ぷぷぷ

んで翌朝。
やたらとチュンチュンうるさいんですよ、、、、外が、、、はは

そうです、いつもならあんまり気にならない窓の外のスズメの声が、今日はやたらと耳に付きます。
「奥の部屋から聞こえてきているワケではないよな〜」と眠い目を擦りながら時計を見るとAM4:50。
なんか損した気分になりました。目が覚めちまったぜ、、

でも、ちょうどいいや、外のスズメがチュンチュン言ってるなら、ウチのも腹が減ってるだろ。

とおもむろに様子を見に行きます。
「お、生きてる生きてる」
第一関門突破です。

おじさんの顔を見ると思いっきり怯えるのは昨晩と変わりありませんが、心なしか元気が回復しているようです。
(ビビリ方に力がこもってます、、、ははは)

ウンウン、やっぱりいじくり回さないで正解だったな、と自己満足します。

で、どうしよう、、、
そうです、「生きてる様なら明日考えよ〜」と考えていたので、何も考えていません。
(なんのこっちゃ)

軽い二日酔いの脳みそにスイッチを入れて思いついたのが「ミミズ食べるかな?」です。
(小学生レベルです)

で、庭に出て花壇の土をほじくり返します。
そ、ミミズ探し。
でも敵もさるもの、そう簡単に見つかりません。
土をほじくっても、石をひっくり返しても、出てくるのはアリがダンゴムシくらい。

ダンゴムシじゃあ喰わんだろ〜と虫相手に悪態をつきます。
(ダンゴムシだって食われたくありません)

そのうち自分が蚊に喰われ始めます。
(痒いぞ)

クモの巣が顔にくっつきます。
(イヤなのよねアレ)

朝っぱらから何やってるんだろ?とかるく凹みました。(、、、ぷぷ)

やめやめ、ミミズはやめ。

で、次に思いついたのが「金魚のエサ」
そうです、「魚の練り餌なら小鳥のエサになる」って聞いた事がある。

なので、金魚のエサ。
ウチの玄関の水槽には金魚が2匹とドジョウが4匹住んでいます。
(なんでドジョウ?って、いやコレにもワケが、、、)

ま、そんなこんなで金魚のエサを水でこねてペースト状にしたのをストローの先に詰め込んでクチバシの先に近づけます。

ま、素直に食べるわけ無いよね。
でも、無理に喰わせる自信ないな〜。

第一このコ、左足が折れ曲がって痛々しい。
ますます、手で持ちたくありません。

イヤがったら一端やめて一休み。んで、また再トライ。
何度かやってるウチになれてくるモンですね。

そのうちチュンチュン鳴き始めました。
「もっと良いモンよこしやがれ」(私にはそう聞こえます、、ぷぷ)

口の周りにエサがこびりついたりしてるウチに少しずつ飲み込む様になりました。
「ちょっとずつでも良いから食べとけよ」
なんとなく親鳥の気分です。

そんなこんなで約2時間半、ついにはストローに食いつく様になりました。
いや〜根気があればなんとかなるモンですな。
鳴き声にも随分力強さが戻って来ています。
やっぱりメシ喰わんと元気が出ないよな、、、ははは

さてこの先どうしたモンかいな?
ハタと困ります。

そうです、野鳥は勝手に捕まえちゃあいけないんですよね、確か。
(捕まえたくて捕まえたワケじゃあないんだけどね)

でも、今日は土曜日だし役所なんて閉まってるよね絶対。
(困った時ほど頼りになりません、、、ははは)

警察に届けるようなことじゃあないよね。
(事件っていえば事件だけどね、、、ははは)

オイラは土曜も仕事があるのにね。
(不公平だよね、、、ていうか、早く行けよ、、、ぷぷ)

悩み多き一日が始まりました、、、ははは


(つづく)


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